地下室へ行く、ただそれだけの話。
冒頭、ベルトルトの夢を見てから目覚めたアルミンのショックはいかばかりか。そりゃあ、調査兵団はほぼ壊滅状態になっているし、さらに自分がベルトルトを喰って巨人になって、それがしかもエルヴィン団長との二択で選ばれた結果だというんだから、二重三重の衝撃だろう。
でも、ここでも兵長がかっこよすぎた。最終的に判断したのは俺だ、俺は後悔するつもりはねえ、こいつらを後悔させるな(エレンとミカサの肩に手を置きつつ)。お前もだ、お前自身を後悔させるな…みたいなセリフ、カッコよすぎでしょう。なんだよこのお父さんみたいな厳しくも温かい感じは…。アルミンも、この言葉に多少は救われたんじゃないだろうか。
そして地下室へ。いやー溜めるね。なかなかたどり着かないので正直やきもきしたよ。まあ、でもここまで来て、ついに物語初期からの謎であった地下室に行くのだから、多少の溜めは許されるよね。ポイントポイントで蘇ってくるエレンとミカサの思い出はなかなかに心に来た。特に、カルラお母さんの背中を追いかけるところ。変わり果ててしまったかつての思い出の地のありさまが、またなんとも言えない寂しさと懐かしさを思わせた。
地下室の扉を開くくだり、あれ、この鍵じゃないです!(汗)からの俺が開ける(ドーン)はさすがに吹いた。絶対いらないやり取りなんだけど、こういう、緊張感MAXに高まった状態からのしょうもないギャグを入れる感じ、進撃っぽいというか諌山節っていうか、大好きだわ。
ミカサがカギ穴を見つけてからの、隠し戸棚をあけて上げ底の下に隠された本を発見。こういうのって、なんかワクワク感がある。宝探しっぽいというか。取り出した本を、手を重ねて開くエレンとミカサ。この二人の、なんだかんだ心が重なり合ってる感じっていいよなあ。最近の原作の展開見ると、このころは良かったな…と思ってしまう。めくった本の中には一枚の絵…もとい写真が。そこから語られるグリシャの過去…というところで今回は終わり。
いやー、ついにここまでたどり着いたのか…。早速グリシャ少年期のシーンが少しばかり描かれたけど、何となく外の世界は壁内よりは発展してるんだろうなっていうのはあったよね。なんだったら現代レベルの文明が広がっている的なSF展開も想像したけど、さすがにそこまでではなかった。雰囲気、壁内が壁の中に閉じこもっていた100年分くらいの文明の差があるって感じなのかな。
次回は幼きグリシャを通して世界の真実が描かれる模様。ここから結構回想が多くなるけど、どんな感じの構成になるのか楽しみだ。